アルトワークスは4WDと2WDどちらもあるので、どっちを購入するか迷っている方もいるのではないでしょうか。
現在、私はアルトワークス(DBA-HA36)の4WDに乗っています。住んでいるのが北海道ということも有り4WDを選択しましたが、それぞれにメリットやデメリットがあります。アルトワークスは4WDしか所有したことがありませんが、FF・FR・MRも所有してきた私がメリットやデメリットを体験を交えて解説したいと思います。

スポーツモデルで駆動方式を選択できるというのはある意味贅沢な悩みだと言える
トラクション性能が高いのが4WD最大のメリット
雪国に住んでいる方は4WDしか所有した事がないという方も多いでしょう。実際にディーラーの方に尋ねると車種全体の8割の方が4WDを購入するとのことでした。
やはり雪道のトラクション性能が高いので4WDを選択する方が多いです。
雪が降らない地域に住んでいる方は多いと感じるかもしれませんが、道民の私からすると意外と低い(9割くらいは四輪駆動だと思っていました)と感じました。
トラクション性能の恩恵を感じられるのが交差点などからの発進時で、雪道やアイスバーン路面はFFではなかなか加速してくれないですが、4WDではそこまでストレス無く加速してくれるのがメリットです。
特に雪道やアイスバーンでの上り坂では4WDではないと登れないところもあります。北海道だと峠道であっても除雪が行き届いているところが多いので、特にFFのトラクションの低さをデメリットと感じることは有りませんが、勾配がきついとFFでは登れないところもあります。
また、ショッピングセンターの自走式立体駐車場などは注意が必要です。自走式の上りや下りは急勾配でしかも外からの風や雪が侵入してくるところがあるので、非常に滑ります。
野外の駐車場も注意が必要です。私は野外の月極駐車場も借りていますが、FFのスイフトだと綺麗に除雪をしないと駐車場から出せないということがあります。しかし、4WDのアルトワークスだと問題なく出庫することができます。

スイフトスポーツに4WDがあればそちらを購入していたと思います。

スイフトのRSなど他のグレードには4WDモデルがあるんだけどね。

スイスポに4WDがなかったからこそアルトワークスを購入できる理由(言い訳)が出来たともいえる
HA36Sの4WDのデメリット
車体が重い
4WDのデメリットとして車体が重いという点が挙げられます。これはFF(2WD)と比較してプロペラシャフトやリアデファレンシャルギヤなどがあるので、その分重量が嵩んでしまいます。
HA36SのアルトワークスでいうとFFと4WDの重量差は50kgあります。
元々の車体が軽い軽自動車でかつ排気量が少ないので、この重量差は大きいです。
制動距離が長い
4WDはトラクション性能が高いですが、車体が重い為、特に雪道やアイスバーンの下り道の制動距離が長くなります。アルトワークスの4WDはハイテクな電子制御が付いているわけではないのでなおさらです。
燃費が悪い
4WDは2WDと比較して駆動抵抗が大きく、車体が重い為、燃費が悪いというのもデメリットです。FFで5MTのJC08モード燃費は23.0km/Lに対して、4WDで5MTのJC08モード燃費は22.0km/Lです。そこまで大きな差ではありませんが、燃費が悪くて得することはありません。
生産数が少ない
4WDの方が生産台数が少ないので必然と中古で流通している台数も少ないのがデメリットです。
大手中古車検索サイトで調べてみるとFFのアルトワークス(HA36S)の掲載数が228台に対して4WDは76台と1/3しか有りませんでした。
価格が高い
現在アルトワークスの新型は有りませんが、HA36Sの新車でFFの5MTモデルが1,537,800円に対して4WDモデルは1,647,800円と10万円以上の価格差があります。
また、販売されている数も少ない為、4WDは希望の値段や状態の車体を探すのに苦労するかもしれません。

中古車を地方から取り寄せになった場合は輸送費もかかるのでさらに高くなるね
修理代が高くなるという可能性も
4WDの方が部品点数が多いため、故障のリスクが上がりトータルの修理代がかかる可能性があります。
装着できるアフターパーツが少ない
4WDのアルトワークスは特にリアの足回りの構造が違うため、FF(2WD)では取り付けられる社外マフラーなどが4WDだと装着できないものも有り、アフターパーツが少ないです。ですので、将来チューニングをしたいという方はどのようにいじりたいかを考えてから4WDとFF(2WD)どちらにするか考えたほうが良いでしょう。
アルトワークスの車重と燃費の比較
駆動方式 | トランスミッション | 車両重量 | JC08モード燃費 |
---|---|---|---|
FF | 5MT | 670kg | 23.0km |
4WD | 5MT | 720kg | 22.0km |
FF | AT(AGS) | 690kg | 23.6km |
4WD | AT(AGS) | 740kg | 22.6km |
FFの5MTが一番車重が軽く、4WDのAT(AGS)が一番重いです。その重量差は70kgです。
HA36Sの4WDと2WDの見分け方
アルトワークスは外観の見た目だけでは4WDか2WDを見分けることができないです。正確にいうと下部を覗き込んでプロペラシャフトやリアにドライブシャフトやリヤデファレンシャルギヤがあるのが4WDです。
他にも車台番号から検索するという方法もあります。
4WDをよりおすすめする方
4WDのトラクションの高さがメリットとなるのはやはり雪道やアイスバーンでの発進性能です。ですので北海道や東北などの雪国に住んでいる方はFFではなく4WDをおすすめします。

ウィンタースポーツで冬の山などに行く方もおすすめだね
また、ダートトライアルなどオフロードでの早いタイムを狙っている方も4WDのほうがおすすめです。
2WDであるFFをおすすめする方は雪が積もらず且つ、アイスバーンの路面を走行しない方です。他にもサーキット走行する方も4WDではなくFFをおすすめします。

北海道に住んでいるので4WDにして良かった
やはり冬道は4WDのトラクション性能に敵うものがないので、4WDにして後悔は有りません。
4WDは車重があるといってもアルトワークスはターボで他の軽自動車と比較すると軽いので、十分な加速性能を発揮してくれます。
アルトワークスは貴重なパッケージ
軽自動車のターボでスポーツモデルとなると選択肢が限られてくると思います。ましてやさらに4WDとMTの組み合わせとなるとアルトワークス一択という方もいるでしょう。
中古車であっても割高なアルトワークスですが新型が発売されない以上貴重な商品であるのは間違いありません。
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